面白い話の短編です。
金の無い頃、よくサイゼリヤに行っていた。
サイゼリヤは安いので、夜中にはヤンキーやら陽気なブラジル人がいっぱい集っている。
ドン・キホーテと似たような客層なのが特徴だ。
今回は、そのサイゼリヤにてブラジル人に絡まれた時の事を赤裸々に綴っていこうと思う。
面白い話を短編でどうぞ【深夜のサイゼリヤでブラジル人に絡まれた】
夜中。
俺は友人とサイゼリアで飯を食っていた。
(鼻の穴の黒い黒い珍獣オイモと、アキラという友達)
メニューにさっと目を通した俺は、【鶏肉のディアボロ風】を単品で二つ頼むと言う豪快なスタイルを見せつけていた(ライス無し)
迅速に運ばれてきた鶏肉を頬張っていると、隣に凄く騒がしい集団が現れた。
「うるせぇ奴らだな」隣を見ると、凄まじい人数のブラジリアンが居た。
なんかこわっ!!
どんだけ集まってんの? ってくらい大量の老若男女入り乱れた、凄い集団だった。
もはや集落レベル。
そんな人数で、そこ座れんのか?
って感じだが、そんな心配など全く気にせず全員が座っていた。
彼らは密着度が高すぎる。
そして、20分後。衝撃の展開を迎えた。
1人のマッチョなブラジル人が変なダンスを踊りだしたのだ。
なぜサイゼリア内でフェスティバル?
すると、ブラジル人は俺らのテーブルにまで近寄って来て、我がテーブルのレシートが入った筒を落とした。
「おい、落としてんぞ!!」
「ゴメンネゴメンネー!!!」
ブラジル人は、そう言って拾うと、レシートと筒を席に戻した。
むっ。
俺は何か違和感を感じた。
「おい、珍獣。そのレシートを見せろ」
「珍獣って誰だよ」
日本国内において、もっともな珍獣オイモは俺にレシートをそっと渡した。
おまえだよっ!!!
「なにっ!!! 2万六千!?」
「おいおいおい、なんだこのレシートは!!! 野郎、レシートすり替えやがったなwww」
隣を見ると、ブラジル人が陽気に笑っていた。
「バレチャイマシタカー!!!www」
「こらこら、バレチャイマシタカーじゃねーんだよ!!!」
「はよレシート返さんかい!!!」
俺がそういうと、スンゴイ太ったブラジル人が、俺にレシートを返して、なぜか握手を求めてきた。
なぜ握手!?
ナメやがって! 握りつぶしてやる!!
うぉおおおおおおおおおお!!!!!!!!
俺は全力で握手をしたが、相手は全く気にしてない様子。
手のひらが分厚すぎる!!!
俺の武が届かなかった(笑)