実話の面白い話。
大金の入った財布を拾った物語の続編です。
どうぞお楽しみください。
実話の面白い話を長編でどうぞ【財布を拾った話4】北風がバイキングを作った?
ガストで時間を潰した俺ら。
時計を見ると、時刻は6時。
「時は満ちた。いざゆかん!!!」
「おうっ!!! 今度こそマヌケを起こしてやるぜ!!!」
二人の若き獅子は、再びマヌケのアパートへと車を走らせた。
ガストのレジで深夜料金という謎の料金を搾取されて苛々していた俺たちは、怒りゲージをマックスにして走り続けていた。
「おいドスケン。お礼ってくれるのかな?」
「さぁな」
「お礼くれないと、やりきれないよ。お礼欲しいよ、お礼」
「くれるだろ多分」
「本当か!?」
「あぁ、本当だよ」
「なんでオマエにそんな事分かるんだコラ!?」
「知るかよ、しつけーんだよ。さぁ着いたぞ」
俺たちは間抜けのアパートに到着した。
ゴボウ&ドスケン、インダハウス。
財布を落としたマヌケ現る!?
駐車場に車を停め、即向かった。
わずか十数秒で俺たち若き獅子はマヌケの部屋の前に立っていた。
郵便受けには新聞が刺さっている。
こいつ新聞とか読むんだな。コロコロコミック読んでそうなのに。
「今度は出てくるかな?」
「押せばわかるさ!! オラぁ!!!」
ゴボウはチャイムを拳で押した。なぜ拳www
ピンポーン。
早朝。鳴り響くチャイム。
しかし……。
…….。
……。
返事は無い。ただの屍のようだ。
またこのパターンかよ!!!
オラぁ!!!
ピンポーン
オラぁ!!!
ピンポーン!!
オラオラオラオラオらぁ!!!!
ピピピぴぴーンポーン!!!
ゴボウはチャイムを拳で連打している(笑)
俺は半分諦めていた。
このマヌケは確実に家の中に居る。
しかし、一度寝たら起きないタイプのスタンド使いなのだろう。
「まだだ!!! 諦めるんじゃない!!!」
ゴボウは持っていたペットボトルの水を飲みながら言った。
「北風がバイキングを作る!! おらぁ!!!!」
全く言っている事の意味は分からんが、ジョジョのネタだろう。
つまり、厳しい条件は知恵次第でチャンスにもなりうるということだ。
ジョジョの奇妙な冒険 第一部 ウィル・A・ツェペリ
諦めない心。
こんな感じの長編の話のまとめはこちら↓
また明日(^^)/