ま! ドスケンです。
今日はついに中学時代最強と思わせた男、ヤンジュの話を書いていく。
ヤンジュのスペック
ヤンジュとは中学生にしてシュワちゃんの雰囲気を醸し出す男だった。
異様に発達した筋肉と、恐ろしい頭の回転の悪さ。
そして、純粋な優しさを併せ持つ男だった。
20年以上の僕の親友でもある。
ヤンジュ↑
中学の数学のテストで大波乱
中学三年の大事な時期。
数学のテストが行われた。
これで通知表の数字が決まると言われているテストで、皆本気だった。
俺もヤンジュもかなり緊張していた。
しかし、実際にテストを受けてみると、基礎的な事ばかりで、特に難しい問題が無かった。
これなら何とかなったな。
と思い、ヤンジュに話しかけると、あいつは凄まじい顔をして硬直していた。
「おい、ヤンジュ、どうした。なに固まってんだ?」
「お、おおドスケン。終わった俺は終わっちまったんだよ」
「何言ってんだよ。大丈夫だろ、いくらなんでも」
「マジで出来なかったんだよ俺は!うがぁああああ!!!」
ヤンジュが今にも暴れ出しそうな雰囲気だったので、俺はその場を離れた。
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テスト返却の日
いよいよテスト返却の日がやってきた。
「あああああ」
ヤンジュは、また固まっていた。
なんなんだコイツは(笑)
「絶対0点だ。終わった。0点なんだよ」
ヤンジュは一人でぶつぶつ言っている。
「0点でさえなければ良いんだ!」
ヤンジュは自らのハードルを0点でさえ無ければ良い所まで下げていた(笑)
そんな事も知らずに先生が名前を呼んでいく。
「ヤンジュくん」
「はい!」
ヤンジュは先生からテストを受け取ると、目をつぶり、凄い勢いで何回も折りたたんだ。
そんなに小さく折りたたんで、どうする気なんだ(笑)
しかし、俺は、そのヤンジュの折りたたんだテストから、赤い○が透けて見えている事に気づいた。
「おい、ヤンジュ大丈夫だ」
「あ?」
「テストの裏からマルが透けて見えてるぞ」
「ななーん!!!」
*意味は分からないだろうが、ヤンジュは嬉しい時、ななーんと言う。
ヤンジュは一気に顔が柔らかくなった。
凄い嬉しそうだ。
1つのマルが、こんなにも男の人生を左右するのだろうか。
そして、ヤンジュは興奮気味に急いでテストを開いた。
「わぁああああああああああ!!!!!!!」
なんと、俺がマルだと思っていたものは、0点の0だったのだ(笑)
あああああああああ
ヤンジュはしばらく固まった。
ヤンジュは誰も行った事のない、山奥の高校へ行くことになった。
以上ドスケンでした(^_^)/