怖い体験談を一つ。
突然ですが、家具とかオモチャとか、何でも拾う人っていますよね?
僕の周りにも居ました。
その男の名前はゴボウ。
大学時代、一番仲の良かった友達だ。
ゴボウと俺は二十歳前後の頃、常に金がなく、いつも飢えていた。(食費を服に回していたため)
そんなゴボウが、ある日、とんでもない物を拾ってしまったのだ。
それでは実話の怖い話(怪談)start!
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実話の怖い話を短編でどうぞ【ゴミ捨て場で拾った家具で心霊、怪奇現象】
学校が早く終わった日、暇をしていると言うゴボウのアパートへ向かった。(俺とゴボウは違う大学だが、お互い一人暮らしで近所に住んでいたのだ)
ゴボウは今で言うミニマリストみたいな男で、無駄な物を持たず、飽きたら直ぐに捨て、持ち物に金を掛けない男であった。
だから、アパートの部屋も、ベッド、机、テレビくらいしかなかったのです。
そんなゴボウの部屋に、見慣れないデカイ家具、テレビボードが設置されていました。
「お、テレビボード買ったのか? 今まで小さい棚の上に置いてたよな?」
「あぁ、これか。アパートのゴミ捨て場で拾ったんだよ。良い品だろ」
ゴボウは自慢げに言いました。
「げっ! 拾ったやつなのかよw お前は何でも直ぐ拾うな」
「必要な物は拾って手に入れる、これ人類の知恵」
「なんでミスターポポっぽく言うんだよ(笑)」
「あっ、そういやよ、テレビボードの引き出しにゲームソフトも沢山入ってたんだよ。プレステ2の【信長の野望】とか面白そうだろ。俺にピッタリだ」
「信長がゴミ捨て場からテレビボードを拾うかよ、それ、一人用のゲームばっかだな」
「一人でゲームするのが好きな人なんだろ。あと、こっちの引き出しには家族写真みたいなのが入ってたから、それは捨てたよ」
!?
「お、おい。それヤバイんじゃないのか。よく捨てれるな」
「だって写真は要らないだろ。知らない人の写真なんてよ。可愛い女子大生の写真なら捨てないけどよ」
「一人用のゲーム沢山に、家族写真か。俺は恐怖しか感じないけど……」
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家具を拾った次の日の夜に恐怖の体験
真夜中に突然ゴボウから電話がかかってきた!!
「やべぇ!!! ドスケン! 助けてくれ!!」
「どうしたんだよゴボウ。何時だと思ってんだテメー」
「二時だよ。それより助けてくれ!!! 寝てたら金縛りにあって、人が俺の上に乗る感覚があったんだ!!! 確かになぁ!」
「マウントポジション?」
「そうだよ!! がっつりマウントだよ。でも金縛りされてるから返せないんだよ! ウパが使えないんだ!」
*ウパとは柔術の基本技で、マウントポジションから逃げる方法です
「そうしたらよぉ!! 首を絞めてきやがったんだ!! すげぇ力で」
「なんてアグレッシブな心霊現象なんだ。よっぽどゴボウの事が憎いんだなw」
「俺が一体何故こんな目に……」
「テレビボードに決まってんだろ!! 早く捨てて来いよマジで」
「やだよ勿体ない」
ゴボウは首を絞められても捨てる選択を拒否した。
なんて頑固なんだw
この会話の次の日、また首を絞められ、やっとテレビボードを捨てたゴボウ。
それ以来首を絞められる事はなくなったらしい。
世の中には、科学で解明できない謎の現象が起きる事が多々ある。
信じるか信じないかは貴方しだいです。
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